神戸市議会 > 2022-02-06 >
令和4年第1回定例市会(2月議会)(第6日)〔資料〕
令和4年第1回定例市会(2月議会)(第6日) 本文

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  1. 神戸市議会 2022-02-06
    令和4年第1回定例市会(2月議会)(第6日) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時0分開議)  (坊議長議長席に着く) ◯議長(坊 やすなが君) おはようございます。ただいまより本日の会議を開きます。  最初に、諸般の報告を申し上げます。  報道機関による傍聴席での撮影及び録音の許可についてでありますが、神戸新聞社より本日の本会議の模様を撮影及び録音したい旨の申出があり、許可いたしましたので御報告申し上げます。  以上、報告を終わります。  これより議事に入ります。 2 ◯議長(坊 やすなが君) 日程によりまして、日程第1 号外神戸人事委員会委員選任の件より日程第3 号外神戸公正職務審査会委員委嘱の件に至る3議案、一括議題に供します。  これより当局の説明を求めます。  久元市長。 3 ◯市長(久元喜造君) ただいま上程になりました号外議案神戸人事委員会委員選任の件、神戸市固定資産評価審査委員会委員選任の件及び神戸市公正職務審査会委員委嘱の件につきまして、一括御説明申し上げます。  神戸市人事委員会委員選任の件につきましては、岡本由紀子氏が3月31日をもって任期満了となりますので、その後任として、太田めぐみ氏を選任いたしたいと存じます。  人事委員会人事行政に関する事務の適切・公正な遂行を確保するために設置され、行政的権限とともに、準立法的権限、準司法的権限をも付与された重要な機関であり、委員には人格が高潔で、地方自治の本旨及び民主的で能率的な事務の処理に理解があり、人事行政に関し識見を有する者を選任することとされております。  太田氏は、民間企業などでの豊富な実務経験に加え、株式会社アシックスにおいて多様な人材を積極的に活用するダイバーシティー推進リーダーとして、社内での取組を進められた実績も有しておられます。また、人事行政の運営に関する感覚といった行政権限や準立法的権限、準司法的権限が付与された重要な委員会であることを深く認識し、これまでの民間企業での経験も踏まえながら、神戸市の人事行政が公正かつ民主的、能率的に行われるよう誠実に努力してまいりたいとの抱負を述べており、人事委員会の委員として適任と認められますので、地方公務員法第9条の2第2項の規定により、その選任について議会の同意を求める次第であります。  神戸市固定資産評価審査委員会委員選任の件につきましては、有馬隆之氏が3月31日をもって任期満了となりますので、同氏を重ねて選任いたしたいと存じます。  固定資産評価審査委員会は、中立的・専門的な立場から固定資産課税台帳に登録された価格に関する不服を審査・決定する機関であり、委員には固定資産の評価について学識経験を有する者などを選任することとされております。  有馬氏は、固定資産評価審査委員会の委員に、平成31年から就任いただいており、不動産鑑定士としての豊富な実務経験に基づき、専門的な見地より御意見を頂いております。また、不動産鑑定士としての経験と、神戸市固定資産評価審査委員としての3年間の経験を生かして、引き続き公正な審査を行ってまいりたいとの抱負を述べており、固定資産評価審査委員会の委員として適任と認められますので、地方税法第423条第3項の規定により、その選任について議会の同意を求める次第であります。  神戸市公正職務審査会委員委嘱の件につきましては、藤本久俊氏、羽田由可氏が3月31日をもって任期満了となりますので、両氏を重ねて委嘱したいと存じます。  また、3月31日をもって任期満了となります荒川雅行氏、齋藤憲道氏、柴田眞里氏の後任として、春日 勉氏、金子啓子氏、嶋田麻以氏を委嘱したいと存じます。  公正職務審査会は、公正な職務執行の確保を図るため、違法または不当であるかどうかを判断できない要望などを受けた場合や、要望などに対する職員などの対応その他の行為が違法または不当であるおそれがある場合などに諮問する市の附属機関であり、委員には学識経験者、その他法令などまたは行政事務に関し専門的知識を有する者を委嘱することとされております。
     各氏ともその人物、経歴、手腕などから見まして、公正職務審査会委員として適任と認められますので、神戸市政の透明化の推進及び公正な職務執行の確保に関する条例第14条第2項の規定により、この委嘱について議会の同意を求める次第であります。  以上、何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 4 ◯議長(坊 やすなが君) 当局の説明は終わりました。  本件に関し、発言の通告もありませんので、本件は委員会の付託を省略し、同意することに決しまして御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 5 ◯議長(坊 やすなが君) 御異議がないと認めます。  よって、本件はいずれも同意することに決定いたしました。 6 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、日程第4 予算第43号議案より日程第6 第98号議案に至る3議案、一括議題に供します。  これより委員会審査の経過並びに結果について、関係常任委員長の報告を求めます。  まず、総務財政委員会委員長河南ただかず君。  (41番河南ただかず君登壇) 7 ◯41番(河南ただかず君) ただいま議題となりました諸議案中、本委員会所管分の予算第43号議案の関係分について、御報告申し上げます。  予算第43号議案の関係分は、法人事業税交付金交付見込額の補正による増額、財政調整基金造成費の補正による諸支出金の増額に伴い予算を補正しようとするものであります。  委員会は、審査の結果、予算第43号議案の関係分について原案を承認することに決定いたしました。  なお、今回の委員会では、神戸市会において初めて委員の1人がオンラインで出席し、議案の審査等を実施いたしましたことを合わせて御報告申し上げます。  以上、報告を終わります。 8 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、教育こども委員会委員長吉田健吾君。  (27番吉田健吾君登壇) 9 ◯27番(吉田健吾君) ただいま議題となっております諸議案中、本委員会所管分の予算第43号議案の関係分及び第98号議案、以上合計2議案について一括して御報告申し上げます。  まず、予算第43号議案の関係分は、指定管理者の指定に伴い債務負担行為を設定するに当たり予算を補正しようとするものであります。  次に、第98号議案は、神戸市総合児童センターについて指定管理者を指定しようとするものであります。  委員会は、審査の結果、いずれも原案を承認することに決定いたしました。  以上、報告を終わります。 10 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、福祉環境委員会委員長軒原順子君。  (47番軒原順子君登壇) 11 ◯47番(軒原順子君) ただいま議題となっております諸議案中、本委員会所管分の予算第43号議案の関係分及び予算第44号議案、以上合計2議案について、一括して御報告申し上げます。  まず、予算第43号議案の関係分は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止及び医療提供体制の確保等に伴う予算の増額や、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業等として翌年度への繰越しなどに伴い、次に、予算第44号議案は、国民健康保険保険給付費の増に伴う予算の増額などに伴い、それぞれ予算を補正しようとするものであります。  委員会は、審査の結果、いずれも原案を承認することに決定いたしました。  以上、報告を終わります。 12 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、経済港湾委員会委員長西 ただす君。  (33番西 ただす君登壇) 13 ◯33番(西 ただす君) ただいま議題となっております諸議案中、本委員会所管分の予算第43号議案の関係分について、御報告申し上げます。  予算第43号議案の関係分は、アーティスト支援事業において補助が決定している事業のうち、新型コロナウイルス感染症感染拡大により延期となったものについて、予算の一部を翌年度に繰り越すに当たり、予算を補正しようとするものであります。  委員会は、審査の結果、原案を承認することに決定いたしました。  以上、報告を終わります。 14 ◯議長(坊 やすなが君) 以上で、委員長の報告は終わりました。  委員長の報告に関し、御質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 15 ◯議長(坊 やすなが君) 御質疑がなければ、これよりお諮りいたします。  まず、第98号議案についてお諮りいたします。  本件を委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 16 ◯議長(坊 やすなが君) 起立多数であります。  よって、本件は原案どおり可決されました。  次に、予算第43号議案及び予算第44号議案、以上合計2議案についてお諮りいたします。  本件は、委員長の報告どおり決しまして御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 17 ◯議長(坊 やすなが君) 御異議がないと認めます。  よって、本件はいずれも原案のとおり可決されました。 18 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、日程第7 予算第1号議案より日程第58 第33号議案に至る52議案、一括議題に供します。  これより委員会審査の経過並びに結果について、委員長の報告を求めます。  予算特別委員会委員長村野誠一君。  (61番村野誠一君登壇) 19 ◯61番(村野誠一君) それでは、ただいま議題となりました令和4年度神戸市各会計予算及び関連議案、合計52議案について、委員会審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。  新型コロナウイルス感染症により、神戸はもとより世界の状況は一変しました。感染拡大の波が繰り返される中、医療従事者の皆様には、長きにわたり最前線で治療や予防に当たってくださっていることに改めて感謝申し上げます。  このような状況の中、引き続き市民の命と健康を守り、そして、神戸経済を回復させるため、新型コロナウイルス感染症の対策に全力で取り組んでいくことが必要であります。  また、本市は阪神・淡路大震災という大きな危機を乗り越えてきましたが、人口減少や少子・超高齢化、東京一極集中といった社会情勢の変化による新たな課題に直面しており、ウイズコロナ時代、さらにはポストコロナ時代も見据え、確かな成長戦略やテクノロジーの進化を取り入れながら、スピード感を持って持続可能な都市経営を行っていく必要があります。  こうした点から、令和4年度予算案は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止医療提供体制安定的確保市民生活経済活動の維持・回復に優先的に取り組むとともに、神戸の豊かな自然環境を生かして、まちの質・暮らしの質を重視した施策を強化し、SDGsの推進による海と山が育むグローバル貢献都市の実現に向けて確かな歩みを進めていくとの提案がなされました。  委員会は、去る2月25日に議案の付託を受けて以来、3つの分科会を設け、2月28日から3月9日まで局別審査、さらに、14日には、市長・副市長等に対する総括質疑を行いました。  それでは、委員会審査において議論となりました主な事項について、簡単に御報告申し上げます。  まず、新型コロナウイルス感染症対策に関して、ワクチンの3回目接種、保健・医療提供体制の充実、コロナ後遺症への相談対応、保育所における感染対策中小事業者への支援などについて議論が行われました。  また、市政全般に関するものとして、王子公園の再整備、行財政改革2025、区役所業務民間委託、都心・三宮再整備、DX・スマートシティーの推進などについての議論がありました。  次に、施策別では、子育て・教育に関して、保育人材の確保や処遇改善こどもケアラー世帯への訪問支援、子育て応援賃貸住宅住み替え補助、虐待により一時保護された子供が意見を表明するための支援制度中学校給食全員喫食制への移行、時代に合った校則への見直しなどについて、健康・福祉・環境に関しては、子宮頸がんワクチンの接種、看護師確保介護事業者への指導監査、バリアフリーの推進、脱炭素社会を目指したエネルギー政策クリーンステーションの在り方について、経済・産業・観光に関しては、神戸空港利用促進国際コンテナ戦略港湾の推進、新産業の育成と集積、クルーズ客船の誘致、商店街・小売市場のお買物券事業、休園中の須磨海づり公園の今後などについて、安全・安心なまちづくりに関しては、防災福祉コミュニティへの支援、土砂災害対策外部給電神戸モデル交通安全対策、マンションの適正管理、空き地・空き家対策地域課題解決のためのNPOへの補助などについて、様々な議論がありました。  委員会では、このような審査の後、3月14日に松本のり子委員ほか7名から予算の編成替えを求める動議が提出され、16日には各会派からの意見表明及び意見決定をそれぞれ行いました。  その結果、コロナ禍における事業者支援の在り方、王子公園再整備の進め方、市役所業務民間委託の在り方などを理由とする反対意見もありましたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止医療提供体制安定的確保市民生活経済活動の維持・回復といった対策に優先的に取り組むとともに、市民の暮らしを守る施策や、福祉・教育分野を含む人への投資など、これから神戸が進むべき指針を示し、SDGsの推進による海と山が育むグローバル貢献都市の実現に向けた新たな施策が積極的に盛り込まれた予算になっていると判断できることから、委員会は動議を否決した上で、令和4年度神戸市各会計予算及び関連議案、合計52議案については、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、委員会要望事項について申し上げます。  まず、新型コロナウイルス対策についてであります。  さきにも申し上げましたが、感染拡大の波が繰り返される中、市民の命と健康を守り、そして、神戸経済を回復させるため、新型コロナウイルス感染症の対策に全力で取り組んでいくことが必要です。  よって、保健・医療提供体制を拡充し、市民の命と健康を守るための対策を徹底されたいのであります。また、子供の接種に対する不安の解消に努めることに加え、3回目のワクチン接種を円滑に進めるなど、引き続き新型コロナウイルス対策に万全を期されたいのであります。  次に、王子公園の再整備についてであります。  市民の関心が極めて高い本件については、市民の思いや意見を酌み取り、周辺エリアの活性化、地域貢献に資するための柔軟な対応が必要です。  よって、大学誘致や各施設の在り方などについて、ワークショップの開催など、利用者や市民の意見を十分に踏まえて、市民の理解が得られるものに見直されたいのであります。  次に、スポーツ振興に資する環境整備についてであります。  コロナ禍から、市民とまちが元気を取り戻し、心豊かな生活を送るため、トップアスリートのみならず全ての市民がスポーツを楽しむことができるまちづくりを行い、全市的にスポーツを振興することが必要です。  よって、フィギュアスケートをはじめオリンピックなどの国際大会で活躍するアスリートの選手育成と、練習の拠点を整備されたいのであります。また、都市公園におけるアーバンスポーツ施設の整備、老朽体育館の改修やインクルーシブ公園計画的整備などにより、全ての市民のスポーツ振興に資する環境整備に努められたいのであります。  次に、子育て支援等の強化についてであります。  ぬくもりのある地域社会をつくるためには、妊娠・出産期から学齢期において切れ目のない支援を充実し、誰もが安心して子供を産み・育てることができるまちの実現が必要です。  よって、子供の居場所の確保とその充実、さらなる子育て世帯負担軽減等、区役所と連携した情報配信を含む子育て支援策を強化されたいのであります。  次に、学びの保障についてであります。  コロナ禍においても神戸の子供たちの健やかな成長を促し、次世代を担う子供たちが未来を切り開くために必要な教育を安心して受けられる環境整備が必要です。  よって、学級閉鎖などにより子供たちの学習に遅れが生じないよう、オンラインによる学習支援を実施するほか、可能な限り学校行事課題活動を実施することにより、コロナ禍における子供たちの心のケアと学びを保障されたいのであります。  次に、神戸空港機能強化についてであります。  神戸空港が関西の航空需要拡大関西経済の活性化に貢献していくためには、関係者の合意に基づく取組を着実に進めていくことが必要です。  よって、関西3空港懇談会の協議を踏まえ、2025年をめどに国際化を含む神戸空港機能強化に全力で取り組み、今後の航空需要に対応できる体制を実現されたいのであります。  次に、市役所業務の委託についてであります。  市役所業務の委託については、業務の効率化や利便性の向上とともに、行政サービスの質を維持することが重要です。  よって、代表電話区役所業務などの民間委託については、市民に寄り添う行政サービスに努められたいのであります。  以上、委員会審査の経過並びに結果及び要望事項について御報告申し上げました。  終わりに当たり、委員会運営に終始御協力いただきました副委員長、理事の皆様並びに連日熱心な審査を賜りました委員の皆様に心から敬意と感謝の意を表しまして、報告を終わります。 20 ◯議長(坊 やすなが君) 報告は終わりました。  委員長の報告に対し、御質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 21 ◯議長(坊 やすなが君) 御質疑がなければ、次に、松本のり子君ほか7名より「予算第1号議案令和4年度神戸市一般会計予算」等の編成替えを求める動議が提出されておりますので、これより提出者の説明を求めます。  16番今井まさこ君。  (16番今井まさこ君登壇)(拍手) 22 ◯16番(今井まさこ君) 日本共産党神戸会議員団を代表して、令和4年度神戸市一般会計予算等編成替えを求める動議の提案説明を行います。  この動議は、久元市長に対し、神戸市一般会計予算を、次に述べる趣旨で編成替えを行うよう求めるとともに、関連する予算についても必要な編成替えを行い、再提出することを求めるものです。  今、市民から求められているのは、三宮再整備に象徴される不要不急大型開発強行ではなく、長引くコロナ感染拡大の影響から市民の命・暮らしを最優先に守り、市民の苦難に寄り添うことです。  こうした考え方から、予算編成替えを提案します。以下、主な内容を御説明いたします。  1つ目の柱は、新型コロナウイルス感染症対策抜本的強化です。
     コロナ感染拡大の第6波は高止まりのまま、収束のめどは立っていません。入院先が決まらない自宅療養者の急増、介護施設では重症化した高齢者が救急搬送を依頼したにもかかわらず、施設に多く留め置かれています。急場の応援体制による対策ではなく、保健・検査・医療体制の強化を行います。  第1に、保健所を各区に復活させ、保健師を40人増やし、検査体制拡充を図ります。  第2に、コロナで減収に苦しむ地域医療機関への支援金を創設し、地域医療を守ります。  第3に、特別養護老人ホームの整備・改修を支援し、クラスター発生を抑えます。  2つ目の柱は、中小事業者への直接支援の実施です。  長引くコロナ禍で、事業者からは2年頑張ってきたが限界、社会保障負担の軽減など悲痛な声が上がっています。神戸経済の主役は中小企業です。地域に根づき、神戸経済を支えてきた事業者を応援し、地域の経済基盤を強めてまいります。  第1に、売上げが下がって経営が厳しい小規模自営業者への支援金を創設します。  第2に、地域経済で好循環を進めるために、住宅・店舗リフォーム助成を創設いたします。  3つ目の柱は、教育・子育て支援の充実です。  感染が不安で登校できない児童・生徒は、ピーク時には4,500人を超えました。子供たちが安心して学校・保育所・学童に通える環境をつくり、行き届いた教育を進めます。  第1に、コロナでつらい思いをしている子供たちに行き届いた教育をするために、小学校全学年とともに中学1年生を35人学級にします。  第2に、少人数学級増に対応し、小・中学校の校舎を増設します。  第3に、保育所・児童館を増設するとともに、3密回避のための改修を支援します。  第4に、市長公約だった医療費無料化は、通院・入院ともに高校卒業まで無料にします。  第5に、自校調理の中学校給食の実現を展望し、親子モデルを実施できる学校から整備します。  第6に、コロナで学業を断念する学生を生まないために、大学生の就学継続のための特別給付金を創設いたします。  4つ目の柱は、市民の負担軽減、社会保障制度の充実です。  国保や介護保険料が高くて払えない市民が増えています。払える保険料に引き下げていきます。また、誘致企業には減税、住民には増税する、神戸市の逆立ちした税制度を改めます。  第1に、基金を活用して国民健康保険料を世帯5,000円引き下げます。  第2に、介護基金も活用して、介護保険料を1人3,000円引き下げます。  第3に、他都市にない住民税均等割の超過課税を中止します。  5つ目の柱は、ジェンダー平等と気候危機打開への取組を強化です。  気候変動危機の打開、ジェンダー平等社会の実現に神戸市として積極的な施策を展開するとともに、大型開発の拡大ではなく、今住んでいる地域に住み続けられる対策を実施します。  第1に、原子力や石炭火力発電に頼らないエネルギー政策への転換を図ります。  第2に、男女共同参画推進課を復活させ、ジェンダー平等政策を総合的に推進します。  第3に、郊外住宅で徒歩圏内に公的施設を誘致し、住民の生活基盤を維持・充実させます。  これまで述べてきた施策は、予算の僅か3%で組替えが実現できます。主な財源対策として、三宮再開発関連事業、大阪湾岸道路西伸、王子公園・動物園再整備、スマスイ・須磨海岸の再整備、須磨多聞線など、コロナ以前の巨大開発や市民的な理解が得られない計画を中止します。  また、医療産業都市の推進の凍結、企業誘致偏重の施策を是正します。都市整備等基金は、三宮再開発ではなく、住民生活の基盤づくり、応援に活用します。三宮再開発など大型開発を抑制し、その一部を保育所や特養ホーム、学校など、生活密着の公共工事転換に活用し、市債発行額を100億円減額する提案となっており、将来の市民負担軽減にも考慮した内容となっています。  以上、予算組替え動議の主な点と、その考え方について御説明しました。  議員の皆様方の御賛同をお願いしまして、提案説明とさせていただきます。(拍手) 23 ◯議長(坊 やすなが君) 以上で、提出者の説明は終わりました。  本件に関し、質疑の通告もありませんので、直ちに一括討論に入ります。  これより順次発言を許可いたします。  まず、34番山本じゅんじ君。  (34番山本じゅんじ君登壇)(拍手) 24 ◯34番(山本じゅんじ君) 私は、日本共産党神戸会議員団を代表いたしまして、予算第1号議案、予算第2号議案、予算第4号議案、予算第8号から予算第11号議案、予算第13号議案から予算第18号議案の13議案並びに予算関連議案のうち第1号議案から第5号議案、第8号議案、第11号議案から第14号議案、第16号議案、第17号議案、第19号議案、第20号議案、第24号議案から第27議案及び第32号議案の19議案、合計32議案について反対し、一般会計予算等編成替えを求める動議について、賛成する討論をいたします。  現在、新型コロナの影響や原材料・原油高など、社会や経済の回復や安定を見通すのがなかなか難しい状況にあります。本来ならこうした状況の中でも、しっかり地に足をつけながら市民生活を送ることのできる福祉施策などを優先し、希望や展望の持てる予算案であるべきです。  しかしながら、来年度予算案は、コロナ以前に計画した巨額の投資を伴う大規模な開発中心となっています。開発や市場化・民営化の推進で住民サービスの後退が顕著になっているのが今の市政の実態です。以下、反対の理由を数点にわたって述べさせていただきます。  まず第1に、コロナ禍の下で市民の命と暮らしを守り支えるものとなっていないからであります。  新型コロナ感染症の第6波が拡大する中で、神戸市は自宅療養者への健康観察を原則中止しました。濃厚接触者や学校・保育園の健康観察者へのPCR検査を中止するなど対策を弱め、感染拡大に拍車をかけました。医師・保健師の増員、PCR検査体制の強化を図り、新型コロナ対策を抜本的に強化すべきです。  また、中小・小規模事業者は、コロナ禍で厳しい経営環境にさらされています。新たな独自支援については、国・県の取組によって一定の支援がなされているなどとして拒み続けています。しかし、支援の額は不十分であり、さらにそうした支援の対象から外れている事業者もあります。再度、独自支援を拡充すべきです。  第2は、社会保障を拡充し、子育て・教育の負担を軽減するものになっていないからであります。  国民健康保険料は、未就学児の均等割は半額になるものの、全体で値上がりが続き、介護保険料も値上がりが続いています。さらに、他都市に例のない住民税超過課税も継続させています。高過ぎる社会保障費は下げるべきです。  一方、市長が公約した子供の医療費無料化は無視し続け、さらに少人数学級の前倒し実施や自校調理による中学校給食実現についても背を向け続けています。未来を担う子供たちのために予算を回すべきです。  第3に、市場化・民営化の推進で、公共施設の統廃合や、民間委託に置き換え、公務労働の低賃金・非正規化を進め、公的責任を後退させているからです。  行財政改革方針2025に基づき、低賃金・非正規の会計年度任用職員拡大や民間委託が進められています。さらに、学校、消防、水道、区役所などで116人もの職員を削減しようとしています。新型コロナ対応で保健所機能が逼迫し、対応できなくなってしまったことに加え、大規模災害時など職員不足が露呈した他都市の状況からも明らかであります。職員は減らすべきではありません。  また、公共施設等総合管理計画に基づき、王子公園スポーツ施設の廃止や小・中学校のプールや給食室の廃止、市営住宅の削減など、公共施設の削減を進めています。王子公園・動物園の再整備についてのパブリックコメントでは、市民意見が──5,600件もの意見が寄せられ、さらに計画の撤回を求める署名が3万筆を超えました。まずは市民意見をしっかり受け止め、今の大学誘致ありきの整備計画は撤回すべきです。  第4に、大型開発呼込み施策に偏重し、今、神戸で住み・働いている市民や事業者の願いに応えていないからです。都心・三宮の再整備に178億円、大阪湾岸道路西伸事業に42億円、国際コンテナ戦略港湾に107億円など、コロナ以前の大型開発を強行しています。王子公園再整備や駅前再開発、新たな産業団地やウオーターフロント開発など、過大な経済効果をうたい、呼び込み施策に偏重しています。  今必要なのは観光客や企業の呼び込みで消費に期待するというやり方ではありません。神戸で住み働く市民や事業者の営業を応援し、家計を温めることこそ必要であります。  第5に、気候危機打開やジェンダー平等の実現に取り組む姿勢がないからであります。  脱炭素社会を掲げ、2050年温室効果ガス排出実質ゼロを宣言してはいるものの、その本気度が全く感じられません。化石燃料由来の水素戦略を推進するとともに、ブルーカーボンをはじめイノベーションに期待するものが多くなっています。技術的にも未確立であり、技術として実用化されている再生可能エネルギーの取組がおろそかです。さらに、神戸製鋼が進める石炭火力発電は、全てが稼働すると神戸市内から排出されるCO2をはるかに超えるCO2が出ることが明らかであるにもかかわらず、停止を求めようとはしていません。  また、ジェンダー平等については、働く女性の待遇改善、市バスや地下鉄での痴漢防止、パートナーシップ制度導入などに対し、積極的に取り組むべきであります。  市場原理に委ねて、公的な役割を大きく後退させてきたのが新自由主義と言われる政策です。市長はそれを積極的に推進しながら、その自覚も反省もありません。震災やコロナの教訓を踏まえず、市民に寄り添っているとは言えない予算案は認められません。基礎自治体の役割は、住民福祉の増進です。国の言いなりではなく、国の悪政の防波堤の役割を果たすことが求められています。  以上、反対の理由を申し上げました。  また、日本共産党議員団が提案した予算の編成替えを求める動議は、市長提案の予算案から三宮再整備や大阪湾岸道路西伸事業などの大型開発等、不要不急の施策を削減するとともに、財政調整基金などを活用することで財源対策を行っています。それにより、コロナの影響で苦闘する中小企業・医療機関への支援や市民の暮らし応援、35人学級の小・中学校での実施や、子供の医療費の無料化など、市民の願いに応える提案となっていることを申し添えておきます。  以上、議員の皆様の御賛同をお願いし、討論といたします。(拍手) 25 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、3番高橋ひでのり君。  (3番高橋ひでのり君登壇)(拍手) 26 ◯3番(高橋ひでのり君) 私は、つなぐ神戸市会議員団を代表し、先ほどの委員長報告に対し、予算第1号議案、予算第4号議案、予算第18号議案、以上合計3議案に反対する討論をいたします。  2022年度予算案は、義務的経費が前年比66億円増の5,181億円と、構成比で58.4%に達し、神戸市の中期財政収支見通しでは、2027年は累積収支不足が440億円になる見通しです。また、全会計での市債残高も2兆1,700億円もあり、46%を占める臨時財政対策債が増えていけば、市債発行にも大きな制約を受けることになります。  一方で、現在の市民サービス水準を落とさず、子育て支援や教育・福祉施策を充実させていく必要があります。  さらに、新型コロナ対策で財政調整基金が大きく取り崩されましたが、コロナのような新興感染症や東南海地震対策など、災害事象に備える予算の確保も重要です。現在は、それらを支える財政力を強化するべきときであり、公債費を増加させる大規模プロジェクトについては、慎重に対応するべきです。  このような財政上の問題点の指摘の上に立って、以下、反対の理由を述べます。  第1の反対理由は、王子公園の再整備について、素案に対して多くの市民から疑問が出され、神戸市も見直しを約束したにもかかわらず、大学誘致そのものを見直すことは明らかにせず、市民とともに検討する姿勢に欠けるためです。大学誘致のためのスペース確保は、遊園地や様々なスポーツ施設廃止の誘因となっています。また、狭小な動物園スペース拡大の制約要因にもなっています。大学誘致による経済波及効果は、それらのデメリットを説得する具体性を持ちません。人口減少対策との根拠は、王子公園が市内有数の駅前一等地であることから、代替地での大学誘致を検討すべき余地を残します。王子公園再整備への市民の関心の高さを考えれば、ワークショップ方式での全市民的合意形成が不可欠であり、大学誘致の聖域化は合意形成の妨げにもなります。  第2の反対理由は、住民にとって最も身近な区役所の住民サービスを市民課、保険年金医療課の民間委託などを通じて低下させようとしているためです。  民間委託は、新人社員ばかりとなり、待ち時間を長引かせ、トラブルも増えます。制度変更など丁寧に説明することが困難になり、確実に住民サービスが低下します。  また、並行して行われる国民健康保険収納業務の新長田集約により、きめ細かな収納業務が減り、財産調査による差押えなど、強権的な業務が増えます。電話交換民間委託によって取次時間が増えていることも合わせて、総じて区役所が利用しにくくなるのです。当局は、行財政改革2025により区役所手続来庁者の4割減を目指すとしていますが、インターネット申請が増えることで減少するのでなく、区役所は簡単なことしか相談できないところと住民に受け止められて来庁者が減りかねません。  第3の反対理由は、三宮再整備が、コロナ禍を踏まえた経済波及効果が不明なまま見切り発車が続いているためです。  三宮再整備は、全体事業費が7,440億円、そのうち神戸市負担が1,570億円です。その内訳は、公共事業費1,080億円のうち、神戸市負担690億円、民間事業費6,360億円のうち、神戸市負担が880億円という一大事業です。  しかし、経済波及効果分析で使われている民間投資の額は、震災前に建てられた周辺ビルが2050年度までに全て建て替えられることを前提にして計算した金額です。全体の3分の2を占める部分が、不確定な予測に基づく経済波及効果は、そもそも不確実性が高いものです。  さらに、コロナ禍を踏まえて人々の生活パターンが変わりつつある中で、経済波及効果を見直す必要があります。テレワークが進み、インターネットで購入する機会が増えている中で、神戸の都心たる三宮にオフィスや店舗のニーズが急増するとは考えにくいです。進行している現実は、東急ハンズをはじめとする有名店舗の流出であり、いま一度、三宮再整備の経済波及効果の見直しと、それに基づく三宮再整備の見直しを求めます。  第4の反対理由は、小学校改築・新築において、自校調理を廃止しようとしているためです。  署名運動をはじめとする多くの市民の願いを受けて神戸市は、中学校給食において温かい給食での全員喫食を方針化しました。当初想定されていた親子方式での実施は減り、センター方式と民間デリバリー方式での提供が大半を占めようとしています。  さらに、最近発覚した事実は、原則自校方式で行われてきた小学校給食が、小学校の改築や新築において、なし崩し的にセンター方式や民間デリバリー方式に変えられようとしている事実です。教育委員会は、給食センターに余力がある、保護者の了解を得ていると強弁しますが、中学校給食改善の経費を小学校給食の経費削減で行おうとしているとしか見えません。コスト削減を最優先にするのでなく、食育の在り方や食の安全など、学校給食の基本的な在り方議論に基づく判断を求めます。  最後に、私たちつなぐ神戸市会議員団は、与党対野党という立場でなく、あくまでも首長と議会は二元代表制度であることを基本に、それぞれの違いを認め合うお互いさま視点に立った是々非々で対応していく立場であります。そのことを御理解いただき、議員の皆さんの賛同をお願いし、討論を終わります。(拍手) 27 ◯議長(坊 やすなが君) 以上で、討論は終わりました。  これより順次お諮りいたします。  まず、「予算第1号議案令和4年度神戸市一般会計予算」等の編成替えを求める動議についてお諮りいたします。  本動議に賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 28 ◯議長(坊 やすなが君) 起立少数であります。  よって、本動議は否決されました。  次に、予算第1号議案、予算第4号議案、予算第18号議案、以上合計3議案についてお諮りいたします。  本件を委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 29 ◯議長(坊 やすなが君) 起立多数であります。  よって、本件はいずれも原案のとおり可決されました。  次に、予算第2号議案、予算第8号議案より予算第11号議案に至る4議案、予算第13号議案より予算第17号議案に至る5議案、第1号議案より第5号議案に至る5議案、第8号議案、第11号議案より第14号議案に至る4議案、第16号議案、第17号議案、第19号議案、第20号議案、第24号議案より第27号議案に至る4議案、第32号議案、以上合計29議案についてお諮りいたします。  本件を、委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 30 ◯議長(坊 やすなが君) 起立多数であります。  よって、本件はいずれも原案のとおり可決されました。  次に、予算第3号議案、予算第5号議案より予算第7号議案に至る3議案、予算第12号議案、予算第19号議案、第6号議案、第7号議案、第9号議案、第10号議案、第15号議案、第18号議案、第21号議案より第23号議案に至る3議案、第28号議案より第31号議案に至る4議案、第33号議案、以上合計20議案についてお諮りいたします。  本件は、委員長の報告どおり決しまして御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 31 ◯議長(坊 やすなが君) 御異議がないと認めます。  よって、本件はいずれも原案のとおり可決されました。  以上で、令和4年度神戸市各会計予算並びに関連議案合計52議案は、いずれも原案のとおり可決されました。  この際、申し上げます。  去る2月25日の本会議において、予算特別委員会に付託いたしました請願第17号及び請願第18号は、ただいま予算第1号議案が原案のとおり可決されましたので、一事不再議の原則により不採択の扱いとなりますから、さよう御了承願います。
    32 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、日程第59号 第34号議案より日程第62 第37号議案に至る4議案、一括議題に供します。  これより委員会審査の経過並びに結果について、関係常任委員長の報告を求めます。  まず、総務財政委員会委員長河南ただかず君。  (41番河南ただかず君登壇) 33 ◯41番(河南ただかず君) ただいま議題となりました諸議案中、本委員会所管分の第34号議案について、御報告申し上げます。  第34号議案は、非常勤職員の育児休業及び部分休業の取得要件を緩和する等に当たり、条例の一部を改正しようとするものであります。  委員会は、審査の結果、第34号議案について原案を承認することに決定いたしました。  以上、報告を終わります。 34 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、福祉環境委員会委員長軒原順子君。  (47番軒原順子君登壇) 35 ◯47番(軒原順子君) ただいま議題となっております諸議案中、本委員会所管分の第35号議案について、御報告申し上げます。  第35号議案は、政令の改正に伴い保険料賦課限度額の変更をしようとするものであります。  委員会は、審査の結果、原案を承認することに決定いたしました。  以上、報告を終わります。 36 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、建設防災委員会委員長岡田ゆうじ君。  (28番岡田ゆうじ君登壇) 37 ◯28番(岡田ゆうじ君) ただいま議題となっております諸議案中、本委員会所管分の第37号議案について、御報告申し上げます。  第37号議案は、消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律の改正に伴い、傷病補償年金等を受ける権利を担保に供することができるとする規定を削除しようとするものであります。  委員会は、審査の結果、原案を承認することに決定いたしました。  以上、報告を終わります。 38 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、都市交通委員会委員長黒田武志君。  (19番黒田武志君登壇) 39 ◯19番(黒田武志君) ただいま議題となっております諸議案中、本委員会所管分の第36号議案について、御報告申し上げます。  第36号議案は、外郭団体の再編に伴い、一般財団法人神戸すまいまちづくり公社を一般財団法人神戸住環境整備公社に、株式会社OMこうべを株式会社こうべ未来都市機構に名称の変更を行うことから、神戸市職員を派遣することができる団体を変更するため、条例を改正しようとするものであります。  委員会は、審査の結果、原案を承認することに決定いたしました。  以上、報告を終わります。 40 ◯議長(坊 やすなが君) 以上で、委員長の報告は終わりました。  委員長の報告に関し、御質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 41 ◯議長(坊 やすなが君) 御質疑がなければ、これより順次お諮りいたします。  まず、第35号議案及び第36号議案、以上合計2議案についてお諮りいたします。  本件を、委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 42 ◯議長(坊 やすなが君) 起立多数であります。  よって、本件はいずれも原案どおり可決されました。  次に、第34号議案及び第37号議案、以上合計2議案についてお諮りいたします。  本件は、委員長の報告どおり決しまして御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 43 ◯議長(坊 やすなが君) 御異議がないと認めます。  よって、本件はいずれも原案のとおり可決されました。 44 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、日程第63 議員提出第31号議案より日程第65 議員提出第33号議案に至る3議案、一括議題に供します。  本件は、いずれも意見書を提出しようとするものであります。  まず、議員提出第31号議案について、提案理由の説明を求めます。  63番守屋隆司君。  (63番守屋隆司君登壇) 45 ◯63番(守屋隆司君) それでは、ただいま議題となりました議員提出第31号議案旧姓の通称使用の拡大やその周知など第5次男女共同参画基本計画に沿った政策推進を求める意見書提出の件につきまして、提案議員を代表して提案説明をさせていただきます。  平成27年に成立した女性活躍推進法等に基づく積極的改善措置の実行や働き方改革等を通じて、以前に比べ女性の就業者数は増加しております。婚姻後も仕事を続ける女性が大半となってきております。このことは、社会全体にとっては喜ばしいことである一方、婚姻の際に姓を改めることが多い女性からは、婚姻前の姓を引き続き使えないことが、婚姻後の生活において支障になっているという声が上がっております。  この状況に対応していくためには、旧姓の通称使用範囲を拡大する法制上の整備を進めることにより、女性の社会進出に伴う不都合を解消し、通称として旧姓を使用しやすい環境づくりを進めていくことが必要であります。  このため、本意見書は、現状に合った旧姓の通称使用の拡大やその周知に取り組むほか、第5次男女共同参画基本計画に沿った政策の推進を国に求めようとするものであります。  議員各位におかれましては、本意見書の趣旨に御賛同いただきますようお願い申し上げ、提案説明とさせていただきます。ありがとうございました。 46 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、議員提出第32号議案について、提案理由の説明を求めます。  21番外海開三君。  (21番外海開三君登壇) 47 ◯21番(外海開三君) 議員提出第32号議案文書通信交通滞在費及び立法事務費に関する制度の見直しを求める意見書提出の件につきまして、提案議員を代表して提案説明をさせていただきます。  それでは、意見書の朗読をもって提案説明に代えさせていただきます。  令和3年10月31日投開票の衆議院議員総選挙の当選者に対し、文書通信交通滞在費が、同年11月1日に当選確定した議員を含め、投開票日である同年10月31日を基準日として、10月分の満額100万円が支給されたことを発端に、文通費及び立法事務費の使途や扱いについて、情報公開の徹底などの改善を求める声が国民から上がっています。  文通費は、国会法第38条及び国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律第9条の規定により、公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため、全ての国会議員に月額100万円が支給されています。  しかし、法律上、使途報告書の提出、領収書の添付、残金の返還等の規定がないため、その原資は国民が納めた税金であるにもかかわらず、法が求める使途どおり支出されているか確認できず、大きな政治不信を生んでいます。  また、立法事務費は、国会における各会派に対する立法事務費の交付に関する法律により、衆参両院における各会派の所属議員数に応じて各会派に交付すると定められており、各会派に対し、議員1人につき月額65万円の立法事務費が交付されています。  しかし、これについても文通費と同様に、法律上、使途報告書の提出、領収書の添付、残金の返還等の規定がありません。  一方、我々神戸市会は、ほかの多くの地方議会同様、政務活動費の使途や扱いについて、市民に対し説明責任を果たすため、徹底した情報公開を行っています。すなわち、神戸市会政務活動費の交付等に関する条例及び神戸市会政務活動費経理要綱等において、交付方法や金額、経費の範囲、また残金の返還等を細かく定めており、趣旨に反する支出には政務活動費を充当することができません。  さらに、支出に関する領収書や納品書等の添付及びその内容のインターネット公開を義務づけており、その使途の透明性を高める制度となっております。  よって、国におかれては、文通費及び立法事務費の使途の透明性と公平性を担保し、納税者が納得する国会議員の活動の在り方を実現するため、所要の法改正をはじめとする文通費及び立法事務費の制度の見直しに早急に取り組まれるよう強く要望します。  以上で、提案説明を終わります。 48 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、議員提出第33号議案について、提案理由の説明を求めます。  42番平井真千子君。  (42番平井真千子君登壇) 49 ◯42番(平井真千子君) 議員提出第33号議案国民の祝日「海の日」の7月20日への固定化を求める意見書提出の件につきまして、提案議員を代表いたしまして理由を説明させていただきます。  国民の祝日「海の日」は、海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願うことを趣旨として平成7年に制定され、平成8年7月20日から施行されておりますが、平成15年以降、いわゆるハッピーマンデーにより、7月の第3月曜日とされております。このたび、超党派の国会議員354名と海事関係団体等で構成される海事振興連盟から、海の日を7月20日に固定化することについて呼びかけがありました。  我が国と海との歴史的・文化的及び経済的・社会的な関わり並びに海の日制定の歴史的経緯等を踏まえ、国民が海の大切さを理解し、その恩恵に感謝し、海の安全及び環境保全について思いをはせる機会とするためにも、国におかれては、海の日を7月20日に固定されるよう要望することを提案します。  議員各位におかれましては、何とぞ提案の趣旨を御理解いただき、御賛同いただきますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。 50 ◯議長(坊 やすなが君) 提案理由の説明は終わりました。  本件に関し、質疑の通告もありませんので、本件は委員会の付託を省略し、直ちに討論に入ります。  これより発言を許可いたします。  35番大かわら鈴子君  (35番大かわら鈴子君登壇)(拍手) 51 ◯35番(大かわら鈴子君) 私は、日本共産党市会議員団を代表して、議員提出第31号議案旧姓の通称使用の拡大やその周知など第5次男女共同参画基本計画に沿った政策推進を求める意見書提出の件、議員提出第33号議案国民の祝日「海の日」の7月20日への固定化を求める意見書提出の件について、反対の立場から討論を行います。  議員提出第31号議案は、結婚によって改姓した女性の旧姓の通称使用の拡大と、その環境整備を求めるものです。一見これは女性の置かれている不平等な現状の改善を図るかに見えます。しかし、その実、長年社会的な問題となってきた通称使用を固定化するものに、ほかなりません。  本意見書で引用されている政府の第5次男女共同参画基本計画の結論は、戸籍制度と一体となった同氏制度の歴史を踏まえ、婚姻により改姓した人が不便や不利益を感じることがないよう通称使用の拡大を図るとされています。  しかしこれは、選択的夫婦別姓を求める理由を不便ということに矮小化したものです。この問題は、不便・不利益ということにとどまらず、女性のアイデンティティーに関わるものであり、人権そのものです。通称使用の範囲が広まったからといって解決できないことは明白です。  また、基本計画は、戸籍制度と一体となった夫婦同氏制度の歴史といいますが、明治政府以降、人権抑圧の家父長制度として押しつけられたものであり、日本古来からの歴史・伝統とは言えません。  さらに、夫婦同姓を義務づけているのは、世界でも唯一日本だけであり、国連女性差別撤廃委員会からは、再三是正勧告を受けています。2021年のジェンダーギャップ指数を見ても、世界156か国中120位、先進国の中で最低レベルであり、国際社会から見ても日本の女性が劣悪な状況に置かれていることは明らかです。  このような現状を打開し、個人の尊厳とジェンダー平等の社会を目指すためにも通称使用の固定化ではなく、選択的夫婦別姓を一刻も早く実現するべきです。  議員提出第33号議案は、海の日を7月20日に固定化しようとするものです。  海の日は、1995年に国民の祝日に関する法律で、海の恩恵に感謝するとともに海洋国日本の繁栄を願う日として祝日と制定されましたが、2001年の祝日法改正で、7月20日から7月の第3月曜日に改められました。海の日は、海の環境や資源について考えたり、海に親しむ契機として国民の祝日とされることは問題ないと考えます。  しかし、今回提案されている7月20日は、戦前の海の記念日に由来するものです。そもそも海の記念日は、真珠湾攻撃で対米英戦争を開始した1941年に設けられており、海上輸送で船員や船舶の徴用と調達のために海運関係者だけでなく国民こぞって支援の雰囲気をつくり、戦争を遂行する狙いでした。そのため、1876年、明治天皇の青森・北海道方面への巡幸からの寄港日、20日に注目し、制定されたのです。この巡幸の目的は、明治政府の地租金納制や徴兵制に対する強い不満を抑え込むためのものだったと言われています。  こうした日を戦後に引き継ぎ、国民の祝日とするべきではありません。それよりも、連休、3連休の増加ということで国民が支持し、レジャー関連団体の合意も得られている現行の7月第3月曜日のままとするべきです。  以上、議員の皆様の御賛同をお願いして反対討論といたします。(拍手) 52 ◯議長(坊 やすなが君) 討論は終わりました。  これより順次お諮りいたします。  まず、議員提出第33号議案についてお諮りいたします。  本件を原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 53 ◯議長(坊 やすなが君) 起立多数であります。  よって、本件は原案のとおり可決されました。  (退場する者あり) 54 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、議員提出第31号議案についてお諮りいたします。  本件を原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 55 ◯議長(坊 やすなが君) 起立多数であります。
     よって、本件は原案のとおり可決されました。  (入場する者あり) 56 ◯議長(坊 やすなが君) 次に、議員提出第32号議案についてお諮りいたします。  本件は、原案のとおり決しまして御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 57 ◯議長(坊 やすなが君) 御異議がないと認めます。  よって、本件は原案のとおり可決されました。  この際、お諮りいたします。  ただいま可決されました議員提出第31号議案より議員提出第33号議案に至る3議案の取扱いは、議長に御一任いただきたいと存じますが、御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 58 ◯議長(坊 やすなが君) 御異議がないと認めます。  それでは、さよう決定いたしました。  以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  この際、申し上げます。  次回本会議は、明日午前10時に開きます。  なお、ただいま在席の各位には、文書による開議通知は省略させていただきますので、さよう御了承願います。  本日は、これをもって散会いたします。   (午前11時20分散会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...